"古代人は、顔が大きくエラが張り、見方によってはとてもたくましい顔立ちでした。

しかし近年においては、フェイスラインがすっきりと鋭角になりつつあります。
そして口の半開きの人が多く目につきます。なぜ顔が変形しつつあるのか・・・

文明の発達によって、食生活や環境の変化が原因しているようです。
特に食糧難であった戦後から比較すると、近年においては食物の加工技術も発達し、種類や数は計り知れません。
歯切れが悪かったり、ガリガリと硬かったり、とにかく時間をかけてしっかりかみ砕かなくては呑み込めなかった食材も、「口の中でとろけるような！」とか「柔らかくてあまり咬むことのいらないまろやかさ！」などを売り文句に数多くの柔らかい食品があふれかえっています。

最近の子供たちは、柔らかいものを多く食べるようになったため、咬筋の力が弱くなったり、自然界ではありえないような環境汚染、特に空気汚染によりアレルギー性鼻炎になり、鼻がつまり口で呼吸をせざるを得ない状態の人も多くいます。 口の閉まりが悪い原因はここにあったのかもしれません。

それにあまり咬むことがいらなくなってアゴの骨が鍛えられず、第三大臼歯、いわゆる親知らずと言われる歯が生えない人もおおくなっています。 下顎骨の未発達によって歯が並びきれなくて歯並びが悪くなり、矯正をしている子供たちをよく見かけます。

下顎骨が未発達になると、ほおからあごの先端に向かって鋭角になり、顔学会で発表されたように、将来逆三角形　"らっきょ"　のような顔になってしまうと予測されています。　なんだか宇宙人的です。 やはりふっくら、ぽちゃっとした顔が可愛いのでは・・・？
健康のためにもよく咬んで、咬むのがいやな方はぜひ「顔ヨガ・表情筋運動」をお勧めします。




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